ミルキーウェイ
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レビュー
なつかしの思い出名作。私はそうした彼女の顔立をタッタ一目見た瞬間に、彼女の小鼻に隆鼻術をやって見たくなったのであった。これくらいのパラフィンをあそこに注射すれば、これくらいの鼻にはなる。彼女の小鼻は鼻骨と密着していない、きわめて手術のし易いタチの小鼻であると思った。こうした一種の職業意識から来た愚かな魅惑が、彼女を雇い入れる決心をした私の心理の底に動いていた事も否定出来ない事実であった。
自分は少し釣り込まれた気味で、彼と「あの女」との関係を聞こうとした。
ちゃんと目的があってわざと首を出したんだ」と少しもったいをつけて説明した。
僕に不都合はない。何の予定もなくポッカリ空いた一日だ。彼女も空いているだろう。だから不都合なんじゃないか。このままではお前の勇姿とやらを見に行かねばならないハメになる。
カメラはそんな二人の姿から唐突を外し、いきなり向きを変えると青い秋晴れの空を映し出した。しかしまた空か。