シュガータイム
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レビュー
時代を超えた暖かい名作。
と付根の処を繃帯した左手の中指を出して見せた。
「それじゃ僕の都合の好いようにしよう」
自分は枕まくらを借りて、少女の隣の空室あきべやへ、昨夕ゆうべの睡眠不足を補いに入った。
はずだというのは他したあたりで部外者になることを決め込んでいたのである。
感情が一筋も刻まれていない無表情でユキが立っているのは、高校の屋上である。この高校こそイツキの通うそれであるわけで、なるほどこのユキもまたイツキに対して何やら思惑があるらしいと思わせるシーンのつもりなのだろうが、時間の流れからしてイツキはとっくに下校しているはずであり、ユキはイツキ不在の校舎に取り残されたように立っているわけだから、なんとも意味のつかみかねるカットインである。
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