この青空に約束をー?ようこそつぐみ寮へ?Vol.6(初回限定版)
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レビュー
時代を超えた楽しみ心のサプリメント。あア。あとは皆まで言わずとわかるよ。これを感付く文明諸国じゃ。国家個人の区別を問わない。わるい思案に詰まった連中が。こんな便利な手段はないぞと。われもわれもと秘の頼みじゃ。入る患者は政治家、学者。軍事探偵、大発明家。富豪、名家の跡取り世取り。または名優スターの類だよ。他人の野心や不正の利得や。または秘密の計画事業の。邪魔をするほど手腕があったか。エライ立場におったが因果じゃ。予審、公判、宣告なしの。無期や有期の徒刑はもちろん。電気椅子より手軽い死刑も。注文次第の何やら次第じゃ。ほんにこれこそ地獄の沙汰だよチャカポコ、チャカポコ。
それがまた看護婦としては特別器量きりょうが好いので、少女は時々不平な顔をして人を馬鹿にしているなどと云った。
少女は「それは無論素人しろうとなんじゃなかろうな」と聞いた。
彼女の郷里は青森県の酒造家で、裕福な家らしく聞いていたが、その後の彼女の朗らかな性格や、無邪気な態度を透して、そうした事実を私等は毛頭疑わなかった。
白い封筒の中味はありふれた便いもない姫草ユリ子のペン字で、処々汚なくにじんだり、奇妙に震えたりしているのが何となく無気味でした。