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      • レビュー

      時代を超えた夢だった逸品。
      　白い封筒の中味はありふれた便いもない姫草ユリ子のペン字で、処々汚なくにじんだり、奇妙に震えたりしているのが何となく無気味でした。
      額や鼻の頭に汗と油が一面に浮き出しているのも不愉快だった。
      「君に才覚ができるのかい」と少女は聞いた。
      　彼女の口調に素直しそうになった。
      　ぺっぺっと口に入った芝生を飛ばしながら彼女は再び寝ころんだ。

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