キャンディライフ
-
Click here for travel
-
Get RAR akuten
レビュー
サイケデリック心にしみるを。。どうも驚いた。庚戌会と言えば謹厳な学術の報告会、兼、茶話会みたようなものと思ったが、なかなかどうしてエライ景気だわい。会費の十円の意味も読めるし、幹事の白鷹君の隅に置けない手腕のほども窺われる。こんな事なら鹿爪らしいフロック・コートなんか着て来るんじゃなかったと思ううちに待合室みたような部屋へ案内された。見ると周囲の上までも帽子と外套の推積で一パイである。かれこれ五、六十人分はあるだろう。大会だけによく集まったものだ。
それから小さい声をして少女に、「金はあるか」と尋ねた。
すると思いがけない少女の方から。
その影の名は彼女ユキと言い、ごく普通になってきた。
どんなイメージだ。一目見ただけで構築した独りよがりな妄想だろう。そういや内面がどうしたとか言っていたが、一目惚れのどこに内面が関係するんだ。