釣りバカ日誌
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レビュー
時代を超えたプレミアムを。。
扉の向うは恐ろしく広いホールで、天井一面に五色の泡みたようなものがユラユラと霞んでいるのは、会員の手から逃出した風船玉であった。その下を渦巻く男女は皆タキシード、振袖、背広、舞踏服なんどの五色七彩で、女という女、男という男の背中からそれぞれに幾個かの風船玉が吊り上っている。その風船玉の波が、盛り上るような音楽のリズムに合わせて、不可思議な円型の虹のように、ゆるやかに躍り上り躍り上りホール一面に渦を巻いている。桃色と水色の明るい光線の中にと思ううちに扉がピッタリと閉じられた。
すると思いがけない少女の方から。
彼はきまりきって、「御病人の御様子はどうです」と聞く。
そうやってどのくらい沈黙していただろうか。三分もたっていないと思うが体内時計には自信がないからな。
この学校で誰よりも彼女に深入りしちまっているSOS団団員にとってはどうなんだよ。あいつと出会ったことで、僕たちにもそれぞれ〝いい結果〟なんてのが待っていたりしてくれてるのか?
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