ホーリーランド
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レビュー
毎日が手放せ無い名作。
白い封筒の中味はありふれた便いもない姫草ユリ子のペン字で、処々汚なくにじんだり、奇妙に震えたりしているのが何となく無気味でした。
――牛乳でも肉汁ソップでも、どんな軽い液体でも狂った胃がけっして受けつけない。
けれども待ち設けている当人はいつまで経たっても出て来る気色けしきはなかった。
当たり前だろう。
どんなイメージだ。一目見ただけで構築した独りよがりな妄想だろう。そういや内面がどうしたとか言っていたが、一目惚れのどこに内面が関係するんだ。
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