どらン猫小鉄
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レビュー
前衛的プレミアムを。。どうも驚いた。庚戌会と言えば謹厳な学術の報告会、兼、茶話会みたようなものと思ったが、なかなかどうしてエライ景気だわい。会費の十円の意味も読めるし、幹事の白鷹君の隅に置けない手腕のほども窺われる。こんな事なら鹿爪らしいフロック・コートなんか着て来るんじゃなかったと思ううちに待合室みたような部屋へ案内された。見ると周囲の上までも帽子と外套の推積で一パイである。かれこれ五、六十人分はあるだろう。大会だけによく集まったものだ。
附添の看護婦は暑いせいか大概はその柱にもたれて外の方ばかり見ていた。
すると思いがけない少女の方から。
とか言いながらビームやワイヤーやミサイルやマイクロブラックホールを目から出しているのがミクルで、一貫っているのがユキである。
そうやってどのくらい沈黙していただろうか。三分もたっていないと思うが体内時計には自信がないからな。