蕾ちゃん忘れモノない?
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レビュー
サイケデリック楽しくなれる名作。
白い封筒の中味はありふれた便いもない姫草ユリ子のペン字で、処々汚なくにじんだり、奇妙に震えたりしているのが何となく無気味でした。
「芸者ならことによると僕の知っている女かも知れない」
どうせ強情な少女の事だから、聞けばきっと馬鹿だとか下らないとか云って自分を冷罵するに違ないとは思ったが、それも気にはならなかった。
しかし、そんな状態でどう演奏するつもりだったんだ? そのボーカル兼ギターさんは。
受け取った硬貨をエプロンスカートのポケットに落とすと、代わりに焼きそばのチケットを三枚僕に押しつけ、
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