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レビュー
青春時代の暖かい傑作。吾輩アンポンタン・ポカンはここにおいて立ち上った。奮然として腕によりをかけた。猛然、畢の心血を傾注した最高等の探偵術を応用しつつ、無限の時空にわたって捜索の歩を進めた結果、ついにこの脳髄と称する大悪魔の正体に逢着することができたのだ。
ここに鏡が有れば、俺はさぞ冷たい目つきをした自分の顔を見ることができるだろう。
一人残った彼女が俺を睨みつけ、
すると思いがけない少女の方から。
どうせ強情な少女の事だから、聞けばきっと馬鹿だとか下らないとか云って自分を冷罵するに違ないとは思ったが、それも気にはならなかった。