ゼオクロノドンの白骨
-
Click here for travel
-
Get RAR akuten
レビュー
始まりの楽しみ名作。まず第一に脳髄がいかなるところから、いかなる理由の下に、いかにして生まれて来たかを探るべく、アタマ航空会社専用の超スピード機の銀翼の間に、吾輩アンポンタン・ポカンと相並んで同乗するのだ。そうして爆音勇ましくアタマ飛行場を離陸すると、無限の時空を一気に翔しつつ、諸君の眼下に横たわる、雄大荘厳を極めた万有進化の大長流を六億年ほど逆航するのだ。
街をぐるりと囲む煉瓦造りの城壁に、ぽっかり開いたアーチ状の入り口をくぐると、城壁と同じ煉瓦で組み上げられた、こぢんまりとした宿場街があった。
きびすを返し、それっきり振れていく。
そんなこんなで好く眠られなかった朝、もう看病は御免蒙ごめんこうむるという気で。
自分は枕まくらを借りて、少女の隣の空室あきべやへ、昨夕ゆうべの睡眠不足を補いに入った。