コロ助ROCK
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レビュー
青春時代の手放せ無い逸品。そうして、そんなトンチンカンな幻覚錯覚を得意然と肩の上に乗っけて、その錯覚のタッタ一つを唯一無上のタヨリにしつつという倒錯観念の競争場裡に、かくもおびただしい電車、自動車、オートバイを飛ばせて、夜を日に継いで、人類文化をゴチャゴチャの悶絶界に追い込みつつある、諸君自身の脳髄である。
俺も帰らせてもらおうかと銀行の前まで行けば、自転車がなかった。
あの後、彼女は妙におとなしくなっていた。
松だの石榴ざくろだのの盆栽が五六鉢はち並んでいる傍そばで、島田に結いった若い女が。
自分は枕まくらを借りて、少女の隣の空室あきべやへ、昨夕ゆうべの睡眠不足を補いに入った。