呪文（オババの唄）
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レビュー
前衛的手放せ無いレコード。諸君は現在タッタ今、脳髄で物を考えつつ歩いているだろう。その脳髄の判断力でもって交通巡査のゴー・ストップを聞き分け、旗振りの青と赤を見分け、飾を発見し、掏摸を警戒し、債権者を避け、イットの芳香を追跡しつつイヤが上にもその脳髄の感触を高潮させつつ、文化人のプライドをステップしているつもりでいるだろう。
一人残った彼女が俺を睨みつけ、
今の俺はちょっと格好良くないか？ さらに言ってやろう。
自分はそれでも我慢して容易に窓側まどぎわを離れなかった。
軽い患者はみな洗面所へ出て顔を洗った。