デビルズ・アイシング
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レビュー
時代を超えたプレミアムレコード。
東京で住んでいたところですか。それは方々におりましたようです。僕が記憶えているだけでも駒沢や、金杉や、小梅や、三本木という順に引越して行きまして、一番おしまいにいた麻布という家に持って行きました。そうするとその家の綺麗にお化粧をしたお神さんが、キッと僕にお菓子をくれました。今でもその家と、お神さんの顔をおぼえております。
床に根を生やしたように動かない彼女をその場から移動させるには、カウンターに行って彼女の貸し出しカードを作ってその本を借りてやるまでの時間が必要で、その間にかかりまくってくる彼女からの電話を俺はすべて無視した。
奥にはカウンターがあって、太った中年の店主が入ってきた彼女を見て眉をひそめた。
その代り肝心かんじんの「あの女」の事をかえって云い悪にくくしてしまった。
僕のためにいて貰う必要はないから、どこかへ行くなら遠慮なく行ってくれ」と云い出した。
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