true tears?pure album?
-
Click here for travel
-
Get RAR akuten
レビュー
毎日が感動テーマ。
大正十五年四月二十七日夜の、九大法医学部、解剖室には、かくして二個の少女の肉体が並べられたことになります。美しく蘇を引きはえました少女の肉体は、ほんのしばらくの間に著しく血色を回復しておりまして、麻酔をかけられたままに細々と呼吸しはじめている、そのふくよかな胸の高低が見えるくらいになっております。その異常な平和さ、なまめかしさ台の下の醜い少女の顔と相対照しておりますせいか、その美しさは一層美しく、ほとんど気味の悪いくらい、あでやかに感じられるようであります。
看護婦は無言のまま室の外に出て行った。
「例の男はどうだい」と少女が云った。
しかし午後一時から三時までの私の休息時間が来て、程近い紅葉坂の自宅に帰ろうとすると、その玄関で彼女がまたも私の前に駈け寄りながらシオシオと頭を下げた。
だからこの時も姫草看護婦に対する疑いを、普通一般の嫉と混同するような気は毛頭起らなかった。また彼女の変痴気趣味が出たなぐらいにしか考えなかったが、それでも、そうした彼女の姫草ユリ子に対する疑いが、何かしら容易ならぬ大事件になりそうな予感だけはハッキリと感じたから、念には念を入れるつもりで私は、彼女の考えを一応、検討してみる気になった。
true tears?pure album?rarダウンロード
<<泡踊り | 華麗なる刑事 VOL.5>>