春のワルツ Vol.2
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レビュー
サイケデリック手放せ無い作品。ナント諸君このような部屋を御覧になったことがありますか。
彼の傍そばを立ち退のいたら、精神上よりも物質的に心細かろうと自分は懸念けねんした。
看護婦は無言のまま室の外に出て行った。
私は黙って夕食の箸を置いて新調のフロックと着換えた。誰しも疑わない姫草ユリ子の正体をここまで疑って来た妻のアタマを小く思いながら。
私の日記を翻して見ると、それはやはり十一月の三日、明治節の日であった。彼女が事を起すのは、いつも月末から初旬へかけた数日のうちで、殊に白鷹先生から電話がかかったり、手紙が来たりするのは大抵三日か四日頃にきまっているのであった。そこにこのの神秘さがあった事を神様以外の何人が察し得たであろう。