小連隊長
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レビュー
時代を超えた感動逸品。吾輩アンポンタン・ポカンはここにおいて立ち上った。奮然として腕によりをかけた。猛然、畢の心血を傾注した最高等の探偵術を応用しつつ、無限の時空にわたって捜索の歩を進めた結果、ついにこの脳髄と称する大悪魔の正体に逢着することができたのだ。
自分は「あの女」を詳くわしく説明したけれども、つい芸者という言葉を使わなかったのである。
彼の看護婦はまた別の意味からして、この美しい看護婦を好く云わなかった。
白い封筒の中味はありふれた便いもない姫草ユリ子のペン字で、処々汚なくにじんだり、奇妙に震えたりしているのが何となく無気味でした。
軽率な私は、この人物を新来の患者と思いましたので愛想よく立ち上りました。