RARダウンロード
RARダウンロード

風のスティグマ 第3章

  • Click here for travel
  • Get RAR akuten
    • レビュー

      サイケデリック感動名作。
       チャチャラカ、ポコポコ。スカラカ、ポコポコさてもさようなイカサマ病院。キチガイ地獄ができないように。防ぐ工夫があるかと言うたら。タッタ一つの手段があります。しかもなかなか大きな仕事じゃ。どこか気候と景色のよろしい。交通便利な離れた島へ。ザット一千万円かけて。かく言う私が新案工夫の。デッカイ精神病院建てます。そこへ研究試験所つけます。患者を無料で入院させます。地獄なんぞができないように。解放治療というのをやります。これも私の新案工夫じゃ。すなわち正しい精神科学の。正しいキチガイ病気の治療じゃ。薬使わず手術もしませぬ。鉄の鎖や、石箱、鉄箱。袖無しシャツなぞ一切使わず。ありとあらゆる精神病者を。広いところへ追い放しにして。一番自然な正しい治療を。しようというのが解放治療じゃ。いわば精神病者の牧場じゃ。キチガイ患者の極楽世界じゃ。奇妙キテレツ珍妙無類の。世界初めの精神病院。むろん誰でも参観随意じゃ。ドンナすてきな観になるかは。蓋を開けねば私もわからぬ。何から何まで新発明だよ。スカラカ、チャカポコ。スカラカ、チャカポコ、チャカポコ。
      君の顔は真赤まっかだよ」と注意した。
      松だの石榴ざくろだのの盆栽が五六鉢はち並んでいる傍そばで、島田に結いった若い女が。
       彼女は決して美人という顔立ではなかった。眼鼻立はドチラかと言えば十人並程度で、色も相当に白かったが、背丈が普通よりも低く五尺チョットぐらいであったろう。同時にその丸い顔の中心に当る小鼻が如にも低くて、眼と鼻の間の遠い感じをあらわしていたが、それだけに彼女が人の好い、無邪気な性格に見えていた事は争われない。
       しかし相手の紳士は依然として黒い、冷たい影法師のように突立っておりました。ちょっと眼を伏せてわかっていると言ったような表情をした切り一言も口を利の上に置いて私の方へ押し遣りました。

      風のスティグマ 第3章rarダウンロード

      <<風のスティグマ S・エディション 第3章(限定版) | 風のスティグマ S・エディション 第4章(限定版)>>
inserted by FC2 system