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二百三高地

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      国民的手放せ無いマスターピース。
       ハテ。これは一体、何の役に立つものであろう。造化の神は何のために、コンナ灰白色の蛇のトグロ巻みたようなものを、頭蓋骨の屋根裏に納めてござるのだろう
      「それじゃ僕の都合の好いようにしよう」
      自分はその言葉を聞くたびに不愉快な刺戟しげきを受けた。
       私は開業当時から、誰もするように仕事の時間割をきめていた。午前十時から午後一時まで、午後三時から六時迄を診察治療の時間ときめて、六時以後は直ぐに近くの紅葉しいと言うので、よく姉たちと話合ったものであったが、この不思議は間もなく解けた。それは実に姫草ユリ子一人の働きである事が、よく注意しているうちに判明して来た。
      本日の午後一時頃の事でした。

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