七年目の浮気 特別編
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レビュー
なつかしの手放せ無い作品。
大正十五年四月二十七日夜の、九大法医学部、解剖室には、かくして二個の少女の肉体が並べられたことになります。美しく蘇を引きはえました少女の肉体は、ほんのしばらくの間に著しく血色を回復しておりまして、麻酔をかけられたままに細々と呼吸しはじめている、そのふくよかな胸の高低が見えるくらいになっております。その異常な平和さ、なまめかしさ台の下の醜い少女の顔と相対照しておりますせいか、その美しさは一層美しく、ほとんど気味の悪いくらい、あでやかに感じられるようであります。
院内では小使が丁字形ていじけいの棒の先へ雑巾ぞうきんを括くくり付けて廊下をぐんぐん押して歩いた。
自分は枕まくらを借りて、少女の隣の空室あきべやへ、昨夕ゆうべの睡眠不足を補いに入った。
可哀そうなユリ子は死んで行きます。
とテレ隠しみたような冗談を言ったくらいの事であった。
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