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特選篇 水滸伝 6

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      始まりの感動を。。
       何だって交番にはい込むのだ。電柱に抱き付くのだ赤いポストに接するのだ。諸君は精神に異常を来たしたのではないか。
      自分は平生から少女こそ強情な男だと思っていた。
      それから小さい声をして少女に、「金はあるか」と尋ねた。
       白い封筒の中味はありふれた便いもない姫草ユリ子のペン字で、処々汚なくにじんだり、奇妙に震えたりしているのが何となく無気味でした。
       妾が息を引き取りましたならば、眼を閉じて、口を塞ぎましたならば、今まで妾が見たり聞いたり致しました事実は皆、あとかたもないウソとなりまして、お二人の先生方は安心して貞淑な、お美しい奥様方と平和な御家庭を守ってお出でになれるだろうと思いますから。

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