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「らぶドル」STAGE6(初回限定盤)

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      青春時代のプレミアム名作。
       言うまでもなく、これは脳出血から来た故障だから、病理解剖をして頭の蓋を取ってみればすぐにわかる。という事実が一目瞭然する訳であるが、しかし、実を言うとコンナ風に、肉眼で見える脳髄の故障というものはドチラかといえば、例外に近い方で、まだこのほかに眼に見えない脳髄の故障が演出する怪奇現象の種類が、ドレくらいあるかわからない。いわゆるエロ、グロ、ノンセンスのモノスゴイところを取交ぜて科学文明の屋根裏から地下室アタマ文化の電車通りから横露地に到るまで、昼夜不断にウヨウヨヒョロヒョロと、さまよい廻っているのだ。のみならず、その怪奇現象ソレ自身の一つ一つがまた、ソックリそのままに、聴診器にも入らず、レントゲンにも感じないデリケートな脳髄の故障を、一つ一つにハッキリと証拠立てているから面白いではないか。
      「今から一週間内……と断定する訳には行かないが、とにかくもう少しすると。
      すると病人はまだすやすや眠っていた。
       一番最初の問答に出た彼女の兄なる人物は、彼女が来てから間もなく倉屋の黒に持って病院に挨拶に来た。もっともそれは私が帰宅したアトの事で、誰もその兄の姿を見届けたものはいなかったが、ちょうど私が自宅で夕飯を終ってから、何かしらデザートじみた物が欲しいと思っているところへ、病院の姫草ユリ子から取次電話がかかって来た。
       彼女は決して美人という顔立ではなかった。眼鼻立はドチラかと言えば十人並程度で、色も相当に白かったが、背丈が普通よりも低く五尺チョットぐらいであったろう。同時にその丸い顔の中心に当る小鼻が如にも低くて、眼と鼻の間の遠い感じをあらわしていたが、それだけに彼女が人の好い、無邪気な性格に見えていた事は争われない。

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