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とっとこハム太郎<第4シリーズ> とっとこハム太郎 はむはむぱらだいちゅ!(4)

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      買ってよかった。手放せ無い心のサプリメント。
       ところが、そのうちにソンナ発作がダンダンと高潮して来るとポカン博士は、やがて部屋のマン中の人造石の床の上に立止まって、不思議そうにキョロキョロとそこいらを見まわし始める。そうして自分の蓬々たる頭の毛の中から、何かしら眼に見えないものをつかみ出して、床の上に力一パイ叩きつける真似をする。それからその床の上にタタキ付けたものを指して、脳髄に関する演説を滔をコスリコスリ起き上るのだ。そうして前の通りにを繰り返しながら、部屋の中をグルグルと歩きまわる。そのうちにまたも、頭の中から眼に見えないものを取り出して足下の床の上にタタキつける。前後左右を見まわして、拳固を振り上げながら脳髄の演説を開始する。そうして何だかわからないものを床の上で踏みつぶしては、ウーンと言って引っくり返るというのが、この青年名探偵アンポンタン氏の日課になっているのだ。
      額や鼻の頭に汗と油が一面に浮き出しているのも不愉快だった。
      「それじゃ僕の都合の好いようにしよう」
       こうした私の目的は間もなく立派に達成された。彼女は私の病院に雇われてから一週間と経たぬうちに俄然として見違えるような美少女となって、病院の廊下を飛びまわる事になった。決して自家広告をする訳ではないが、私は彼女に施した隆鼻術の効果の予想外なのに驚いたものであった。手術をして遣った翌る朝、薄化粧をしてと言った彼女の笑顔を見た瞬間にこれは大変な事をした。とんでもない美人にしてしまったと肝を潰したくらいであった。
       彼女は決して美人という顔立ではなかった。眼鼻立はドチラかと言えば十人並程度で、色も相当に白かったが、背丈が普通よりも低く五尺チョットぐらいであったろう。同時にその丸い顔の中心に当る小鼻が如にも低くて、眼と鼻の間の遠い感じをあらわしていたが、それだけに彼女が人の好い、無邪気な性格に見えていた事は争われない。

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