RARダウンロード
RARダウンロード

ライヴ・イン・ロンドン

  • Click here for travel
  • Get RAR akuten
    • レビュー

      時代を超えた手放せ無い秀作。
       ところがだ。吾輩の探偵小説というのはソンナ有りふれた種類の筋書とは断然ダンチガイのシロモノなんだ。すなわちのテーマになっているんだからスゴイだろう。
       その日もヌードの話はいつもの通りであった。
      強いて飲ませると、すぐ戻してしまう。
       診察室の装飾に就いて家具屋と凝をしていた私の姉と、妻の松子とは、顔を見合わせて彼女の勇敢さに感心したという。ちょうど二人雇っていた看護婦ではすこし手が足りないかも知れないと話合っていたところだったので、早速、外来患者室に通して、私と三人で面会して一応の質問と観察をこころみた。
       老人は老人のように、小児は小児のように、男は男のように、女は女のようにと言ってみれば何でもない事ではあるが、そうしたあらゆる種類の患者の病状を一々親切に聞いて遣って、院長たる私を信頼させて、安心して診察、手術を受けさせて、気楽に入院させて、時としてはその家庭の内情までも聞いて遣って、同情し、励まし、慰めつつ、無事に退院させて遣るその手際と言ったら到底、吾々凡俗の及ぶところではない。神経質な、根性のヒネクレタ老人や、ヤンチャな過敏な子供までも、モウ一から十まで姫草さん姫草さんと持ち切りで、ほかの二名の看護婦はあれどもなきが如き状態であった。アタジケない話ではあるが、患者が退院する時なぞは、院長の私のところへ謝礼をするよりも先ず姫草さんにという傾向になってしまったもので、子供なんぞは泣いて帰らないという。ヒメちゃんと一緒に病院にいるんだと言って聞かない。そのほかの患者でも、退院して後に彼女宛に寄越す礼状の長いこと長いこと。受付兼会計係をしている姉がと呆れるくらいであった。

      ライヴ・イン・ロンドンrarダウンロード

      <<ライヴ・イン・リーズ | キック・アウト・ザ・ジャムズ>>
inserted by FC2 system