西遊記 Vol.5
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レビュー
サイケデリックプレミアム名作。
それから警察署で先生(W氏)にお話しましたように変な夢ばかり見ていたのです。僕は夢なんかめったに見たことはないのに、あの晩はホントに不思議でした。イイエ。人を殺すような夢は見なかったようですけど、汽車が線路から外き声が二、三度きこえたように思いましたが、それでも、そんな恐ろしい夢が、あとからあとからハッキリと見えて来ますので、どうしても醒めることができません。ですから一所懸命になって苦しがってもがいておりますと、そのうちにやっとの思いで眼を開けることができました。
少女はこう云って薄笑いをした。
「別に目的あてもないが」と自分は答えた。
彼女は決して美人という顔立ではなかった。眼鼻立はドチラかと言えば十人並程度で、色も相当に白かったが、背丈が普通よりも低く五尺チョットぐらいであったろう。同時にその丸い顔の中心に当る小鼻が如にも低くて、眼と鼻の間の遠い感じをあらわしていたが、それだけに彼女が人の好い、無邪気な性格に見えていた事は争われない。
どうぞ御安心下さいませ。
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